kazuブログ

学生なりに学んだことを学生なりの視点でアウトプットしてみる

【コミュニケーションの質がチーム力を高める】組織が活きる チームビルディングを読んでみた

チームとはただ人が集まれば自然に出来上がるものではない

建物を建てる時は、柱や壁や床、建具などを物理的な力学の法則に従って、一つ一つ時間をかけて組み合わせていきます。

完成した建物では、部材がそれぞれ力を出し合い、支え合い、結び合うことによって、自然の雨や風、地震などにも堪えられる強靭さが発揮されます。

「チームとは、建物を建てていくときのように、たゆまぬ努力の積み重ねで作りあげられるものである。」

チームや組織も組み立てられることによって、しかるべき役割を果たしており、構成要素と組み立てが確実であれば、少々の危機にもグラついたり、ぶれることはない。

とこの本では言っています。

 

実はこの本の著者は、今の自分のゼミの先生の師匠であり、以前自分がインターンをしていた会社の顧問でもあるという色々縁がある方の著書なんです。

 

組織開発論ゼミというゼミに所属しており、2年間サッカーチームの運営のインターンを通じてチームビルディングを体感するといった変わったゼミなのですが、本当に上記で述べたことが、今はしっくりきますね。

今回は、「コミュニケーション」というところを少し書いていきたいと思います。

 

コミュニケーションは、お互いの存在を認め合うためのもの

人はなぜ会話をするのか?

なぜ相手の話を聴いたり、相手に話を聴いてほしいと思うのか?

 

あたりまえのことすぎて、こんなこと考えないですよね。

コミュニケーションの本質を知るために、まず「なぜそれをするのか?」という視点で考えていきたいと思います。

 

人は誰でも、「無視されたくない」「自分の存在を認めてもらいたい」という基本的欲求を持っていると言われています。

交流分析(TAとも言われています)というエリックバーンという精神科医によって開発された人間と人間のやり取りの分析という意味を持つ心理療法の体系があるのですが、先ほど述べた基本的欲求は、このTAにおいての大前提です。

 

そもそも交流分析が何を目指しているのかというを簡単に説明すると、個人の自主性や自立性を確立して、その人が自信を持って、その人らしく生きていけるようにセルフコントロールできるようになっていくことだとあります。

 

話を戻すと、上記で述べた基本的欲求を満たすため、お互いの存在を認め合うための手段として会話をしていると言えます。

 

余談ですが、江戸時代には村八分という、村で掟や秩序を破った者に対して、村全体でその者との交際を断つ、無視をするという制裁の取られ方があったそうです。死刑より重かったとか。。それくらい人というのは、死ぬことより、生きているのに存在を認められないことの方が、辛く苦しいものであると考えられています。

 

みんなポジティブストロークを望んでいる

その人の言葉のみでなく、存在そのものを認めることを交流分析では「ストローク」といいます。対人間のコミュニケーションでは、相手の存在を認めるための行為であり、そのためのストロークの交換はいくつかに分類できます。

 

1つが相手を肯定的に認める「ポジティブストローク

2つ目が相手を否定的に認める「ネガティブストローク」があります。

そして「人は誰もがポジティブストロークを望んでいる」といいます。

 

ポジティブストロークになるコミュニケーションには、褒める、感謝する、贈り物をするなどが当てはまるかと思います。

しかし最大のポジティブストロークは、「相手の話をよく聴くこと」であるとこの著書では言っています。

 

自分の話を親身になって聴いてくれる、言葉だけではなく、気持ちや感情まで汲み取り、伝えたいことを的確に聴き取ってくれると言った聴き方をされたら「ああ私のこと心底認めてくれているな」と感じますよね。

 

人はなぜ会話をするのか、なぜ話を聴きたい、聴いてほしいと思うのか。それはポジティブストロークを交換し合い、お互いの存在を深く認め合うためではないでしょうか。

 

というのが今回のコミュニケーションの本質を迫っていく中での「会話」にフォーカスした記事でした!

 

おわり